ゴジラのマンホール
東京都新宿区歌舞伎町1-19-1 新宿東宝ビル前
歌舞伎町にゴジラのデザインマンホールが設置された。
鋳型マンホールのデザインは「シン・ゴジラ」(2016)。プレート型の方には「ゴジラvsモスラ」(1992)のワンシーンが印刷されている。
見上げる東宝ビルの上からゴジラが顔を覗かせている。
コロナ禍で東京は緊急事態宣言の真っ最中。映画館は休業要請を受け、先週末(5月14日)公開予定だったハリウッド映画「GODZILLA vs. KONG」は公開延期になった(※)。飲食店やデパートも休業や営業自粛となって閑散とした街を我が物顔に闊歩するゴジラ。まさに映画の一場面のような景色になってしまった。
思い起こせば、「シン・ゴジラ」では巨大災害のメタファーとして描かれたゴジラを前に、政府や自衛隊は無策を露呈して右往左往するばかりだった。「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995)では、人間を襲うギャオスを希少生物として捕獲しようとする政府の迷走が被害を拡大させていく。
まさに今の日本の状況を見るようで胸が痛い。
ゴジラは昭和29年(1954)の第一作以来、何度も日本を襲い倒されてもまた復活してきた。平成ガメラシリーズでは、ギャオスやレギオンの襲来に対して人類は打つ手が無く、神頼み(ガメラ頼み)をするしかなかった。今もガメラは孤立無援な戦いを続けている。
映画ではない現実の世界で、われわれはコロナに勝てるのだろうか。
※ 7月2日から公開されましたが、緊急事態宣言は継続中です