地蔵院の宝珠梅
東京都青梅市畑中2-583-1
プラムポックスウイルス感染の被害を受けて吉野梅郷の梅はすべて伐採されてしまった。鎌倉の梅や岩割の梅など由緒のある名木も伐られてしまい残念に思っていたのだが、たまたま立ち寄った地蔵院にまだ伐られずに残っている古木を発見して嬉しくなった。
市の天然記念物に指定されている「地蔵院の宝珠梅」は樹齢300年とも言われる古木で、梅郷では最も歴史の古い木だ(※)。
当時この木もウィルス感染の被害にあったけれど、部分的な感染にとどまり、一部が伐採されただけで残されたそうだ(※※)。
支柱に支えられ今にも倒れそうな姿だが、満開の花を咲かせて「まだまだ若いもんには負けんぞ」と気を吐いている。
境内には梅の木が多く、どれも見頃になっていた。
ここには本尊の地蔵菩薩のほかに布袋尊も祀られていて青梅七福神のひとつに数えられている。
※ 以前は「もっとも古い木のひとつ」とぼかして言われることもあったようですが、周辺の梅の木がほとんど伐られてしまった今では最古であることに間違いはないだろうと思われます
※※ 「青梅市文化財ニュース 第370号」 (平成30年8月15日)