飛鳥山の桜
東京都北区王子1-1-3
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし (在原業平)
平安時代の昔から多くの日本人は、春になると桜の便りと空模様をにらみながら、いつ花見をしようか、誰とどんな花見をしようかと心落ち着かない日々を過ごしてきたようだ。
当初は貴族や武家の行事だった花見を、今のように庶民が行楽として楽しむようになったのは江戸時代のこと。八代将軍徳川吉宗が飛鳥山や隅田川(浅草)、御殿山(品川)などに桜を植え、花見の宴を奨励したことが現在のようなにぎやかな花見の始まりだったらしい。
東京では昨日(30日)桜満開宣言がでたものの、今日は時折小雨のぱらつく曇り空。気温も10度以下に下がって水を差された気分だ。明日以降も雨の予報で「春だ!花見だ!わーい!」という感じにはならず、今年はどうも景気が悪い。
それでも春はやっぱり桜。大賑わいという感じではないものの、飛鳥山公園にもそこそこたくさんの人が集まって思い思いに花見を楽しんでいた。
(参考)2025年の東京の桜開花宣言は3月24日。最高気温が20度を超える日が続いて30日には満開宣言が出ましたが、その後一転して雨がちの寒い日が続きお花見はあまり楽しめませんでした。