2025年3月31日(月)

西早稲田の桜

東京都新宿区西早稲田3-31

桜

今日は天気予報が芳しくないので、都電に乗って桜を見に行こうと思う。都電荒川線は平成29年(2017)4月から「東京さくらトラム」の愛称で呼ばれている。

都電

そう思って最初に向ったのは面影橋駅。学習院下の坂を下った都電が神田川を渡る高戸橋から面影橋周辺まで川の両岸を見事な桜並木が彩っている。

20年ほど前(2007)に神田川を走った時にはどこへ行っても大きく枝を広げた満開の桜に圧倒されたものだったが、今回は満開のはずの桜にイマイチ精彩がない。あいにくの曇り空のせいもあるけれどそればかりではないようだ。

年をとったソメイヨシノは伐られたり枝を払われたりしてスカスカとしたさみしい景色になっている。

「面影橋」といえばいつも思い出すのは及川恒平(六文銭)の1974年のヒット曲。かぐや姫の「神田川」(1973)やN.S.Pの「さようなら」(1973)(※)など、当時は「叙情派フォーク」と呼ばれる湿っぽい歌が流行っていた。わたしには懐かしいけれど、今の人は古めかしいと思うんだろうな。

老いていく桜にそんな時代の移り変りを重ねてしみじみと見る景色には、曇り空が似合って見えた。

※ N.S.Pも「面影橋」(1979)を歌っています。タイトルは同じですが別の曲です。

(参考) 2025年の東京の桜開花宣言は3月24日。最高気温が20度を超える日が続いて30日には満開宣言が出ましたが、その後一転して雨がちの寒い日が続きお花見はあまり楽しめませんでした。

(新宿区道とみどりの課の説明板) 面影橋の由来 | 神田川の魚道