八戸のうわさ と 八戸三社大祭
青森県八戸市
「この辺は昔、お城だったらしいよ」
本八戸駅から中心街へ向かう途中におもしろいメッセージを見つけた。市庁舎の向いにある古い門にも「この門は八戸城の一部らしいよ」という吹き出しが付いている。
メッセージも気になるが、一緒に飾られた龍も目を惹く。そういえば本八戸の駅にも大きな鯉の半身や露天風呂でくつろぐ白兎のオブジェが置かれていた。
気にしてみると街中のあちこちに同じようなメッセージやオブジェが見つかった。
メッセージは2011年に八戸ポータルミュージアム「はっち」の開館を記念してアーティストの山本耕一郎が企画した「八戸のうわさ」プロジェクトのものだ。もう10年以上前のイベントなので内容を更新して引き継がれているものだと思われる。
龍や鯉のオブジェはたぶん、八戸の夏祭り・三社大祭の山車の飾りに使われたものの再利用だろう。丹精込めて作った飾りも祭りが終われば廃棄されてしまう。もったいないと思って残されたものがこうして祭りの余韻を伝えてくれる。
どちらも八戸の魅力をさりげなくアピールする素敵なアイデアだと思った。
八戸三社大祭 | 移動型組立式山車 || 本八戸駅のディスプレイ