2025年11月11日(火)

静御前碑

宮城県仙台市太白区秋保町長袋清水久保北20付近

石碑

特に意識したつもりはないのだが、2014年のツール・ド・三陸以来秋になると東北に足が向くようになった。その後、ツール・ド・東北(2015)、楢葉・広野(2016)、丸森(2018)を走って、2021年の須賀川行き以降は毎年出かけるようになった。

柿

そこでいつも出会うのが柿の実のなる山里の風景だ。実は紅葉よりも柿の実にわたしは秋を実感する。

今日も青い空にオレンジの柿の実が映える風景に出会って足を止めた。昨日のTVで民家の柿の木に陣取ったクマのニュースを見たばかりなので少し警戒したが、全くそんな気配はなく穏やかな秋の風景に心がほのぼのとする。

その傍らに静御前の伝説が伝わる石碑が並んでいるのを見つけた。鎌倉を追われ奥州平泉へ向かった義経を追って来た御前は、ここで力尽きて亡くなったという。

史実では御前の最後は不詳とされていて、義経と同じようにさまざまな伝承が各地に伝わっている。ここは宮城と山形を結ぶ街道沿いなので平泉とは方向違いだが、慣れない地方を旅して道に迷ったということもあり得る。判官贔屓とも言われる庶民の心が愛する人を思う御前に肩入れして、悲恋の物語を伝えてきたのかもしれない。

秋保の民話 説明板